大変に寒い。

今日の豊橋は最高気温12度。
やっぱりそんなに寒くないですね。

という事で今日は彫金工具のお話し。リューターポイント編です。
リューターは以前のブログで書きました
「彫金工具のお話 ~リューター編~」
「リューターのお話し ~エコグランデ編~」

回転工具の機械です。



ちなみに新リューターのエコグランデを使って4カ月ほど経ちましたが、
使用感としては、特に問題なし。
ただ期待していたトルクは思ったほどない感じで、
以前のEMAXとの違いは体感で感じられないほどです。

カタログ値は2割ほど高いので、
僕の感覚が鈍いのかもしれませんが、特別強くないな、という印象です。

エコグランデは金額的に少し安いので買いやすいですが、
ハンドピースの持ちやすさはEMAX。
エコグランデとEMAXの比較だと、ちょっと極論ですが
持ちやすさに3万円払うか?という結論になります。


僕が今から新品買うとしたら、結構迷いますが、
多分EMAX買うでしょうか…。

そして今回はそのリューターの先端に付ける工具。
これが無いとリューターは始まりません。

我が全ポイントたち。


リューター買った(これから買いたい)は良いけど、
どんな先端工具を使って何ができるのか?

これが良く分からないと買う踏ん切りもつきませんし、
ただの置物になってしまいます。


今回はそのポイントの種類と用途、選び方のご紹介。



まずリューターはざっくりと金属を削る、磨くための機械です。
詳しくはこちら
「彫金工具のお話 ~リューター編~」

そのうえで、、、

金属を削る系ポイント(粗削り)

金属をガリガリ削っていくためのポイント。
僕は主に宝石留めでの使用が多いです。

形の種類も色々です。

Bush No.1
(ブッシュはメーカー、番号が形の種類になります)
ラウンドカッター

やっぱり主に宝石のセット用ですが、
ラウンドは汎用性も高いので、一番色々な事に使えるカッターです。

例えばこんな風に宝石を埋める穴を空けるのに使いますね。
留める宝石のサイズの前後3~4本が必要になります。

Bush No.203
ドリルカッターです。

見ての通り穴あけ用。やっぱり宝石留めに良く使いますが、
これも色々な用途があるポイント。
留める宝石のサイズより小さめを2~3本必要でしょうか。


Bush No.414
ソロバンカッター。

おもに爪留めの宝石留めに良く使います。
ただこれを使った宝石のセッティングはかなりシビアで細かな作業ですので、
このカッターを持ってたらかなりの玄人という感じ。
留める宝石より少し小さめのが1本あればいいです。

趣味の方でも1本くらい持ってると助かるのかな?
このカッターがあれば良かった!と思う場面は少なそう。

Bush No.2
シェイプカッター。
(名前が合ってるか分かりません)

逆台形みたいな形。
これは主にフクリン留めに使いますね。
フクリン留めはこれを使って宝石をセットします。
それがなければあまり登場しないカッター。
フクリン枠に入る、なるべく大きいのがあると便利。




Bush No.411T
カップバー

爪留めした爪の先端を丸く仕上げる用。
それ以外の使い道はほとんどありません。
でもヤスリで仕上げるより断然楽ですね。

Bush No.38
コーンカッター

これは色々な場面で使うので何用と言い難いですね。
細いヤスリとかでも代用できなくもないので、あれば便利くらい?

Bush No.409
???

NO.2のカッターはあまり大きなものが無いので、
大きな宝石とかのセッティングで効率が落ちそうな時はこっちを使います。
月に一回見るかどうかの控え選手。

Bush No.206&219
WAX用カッター

WAX切削専用のカッターです。
今までの金属用のカッターもWAXに使えますが、
こっちの方が目詰まりが無くて、作業が早い。
でも削り過ぎたくない時は地金用のNo.1やNo.38とかもWAXに使います。

カッター類はこれくらいですね。
ただ使い方は職人さんによってそれぞれ、宝石の留め方もそれぞれですので、
あくまでも豊橋のいちプロの1例といった感じです。

つづく。


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