暑い夏にビッグモーターが熱い!
ゴルフボールを使うと自然なキズになるというのはプロの技ですね。
ちなみにシルバーアクセサリーの修理で、傷をなるべく残してほしい、
という要望がたまにあります。
修理後にピカピカになると新品みたいで嫌という事ですね。
どうしても修理箇所は使用キズが取れてしまうのですが、
仕上げた後、ネジとリングを一緒に袋に入れて軽く振ると、
すごく自然な使用感が出せます。ネジの大きさで傷の深さも調整可能。
これもプロの技。
ゴルフボールと一緒です(違う)
という事で今日は彫金工具のお話し、タガネ編です。
タガネとはこんなものです。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660201.jpg)
いわゆる赤タガネ、青タガネ。
タガネは金属を叩いたり、彫ったりするのに使います。
主に宝石を留める時に使う事が多いでしょうか。
彫金におけるタガネの必要性
上でも書きましたが、主に石留用です。
宝石を留めるための”爪”を倒すための道具ですね。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2022/08/P3390880_RE_1030×710-1024x706.jpg)
例えばこんなペンダント。
5か所の金属を宝石側(中央側)に倒しこんで宝石を固定しています。
この金属を倒しこむのにタガネを使います。
ちなみにヤットコを使ってもできますが、
かなりテクニックが要ります。
昔の職人さんはヤットコを好んで使うイメージ。
僕も使っていたことはありますが、中々に難しいのでタガネを使うのが無難です。
タガネの種類
タガネは主に2種類の用途に分けられます。
地金を「彫る用」と「叩く用」です。
先ほどの石留は叩く用になりますね。
宝石を留めるためなら叩く用だけで良いです。
彫る用はハワイアンジュエリーみたいな模様彫りをするときに使います。
おたふくも必要
タガネを叩くために「おたふく槌」というハンマーも必要になります。
タガネとセットという感じですね。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660240.jpg)
ピンぼけ。
頭の大きさ違いで3つ持っていますが、もちろんひとつで大丈夫。
宝石を留める(金属を叩く)用途なら、
18㎜サイズくらいがいいでしょう。
たぶん2000円くらいかな。
タガネの使い方
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660260.jpg)
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660247.jpg)
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660242.jpg)
こんな感じでおたふくを使ってコンコン叩いていきます。
先日紹介したダルマを使ってリングを固定しています。
ダルマを持っていなければ、何でもリングが固定できればOK。
バイスとかでうまく固定しても良いですね。
写真は宝石がセットされていませんが、
実際には宝石がセットされていて、周りの金属(写真でいうと爪)を倒していきます。
プロが使っているタガネはこれだ!
あくまで豊橋の一プロが使っているタガネです。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660201-1.jpg)
初めにも出てきました赤タガネ、青タガネ。
これは金属の硬さが違います。青い方が硬い。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660216.jpg)
黒タガネ。
青よりさらに硬い。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660219.jpg)
黄タガネ。
黒よりさらに硬い。
昔、とにかく硬いタガネが欲しくて、工具屋さんで
「一番硬いタガネください」と言って、裏から出てきたのがこれ。
僕のメインタガネになっています。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660224.jpg)
叩く用の全タガネ。
20本くらい?
先端の形や大きさがちょっとづつ違う感じです。
でも使っている9割はさっきの黄タガネですね。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/07/P1660233.jpg)
タガネケース。
今度のピンボケはわざとです。
下にある赤黄青のタガネは「彫る用」のタガネ。
彫りを趣味でやる方は中々マニアックだとは思いますが、
これも機会がありましたらご紹介しましょう。
どこで買えばいいのか問題
どれを買えばいいのか問題
ホームセンターとかでは売ってないと思いますので、
彫金工具屋さんになると思います。
ネットで普通に買えますし、メーカーの違い、みたいなこともないので失敗も無いと思います。
1本200円くらいかな。
買うのは正直なんでもいいと思うんです。
硬さの違いも使い続けてきたら気になるけど、初めはこれが使いやすい、みたいなのも特別ない。
確か赤が一番安いので、赤でいいと思います。青色が好きな方は青で。
サイズは叩くものによって合わせるのが一番いいのですが、とりあえず真ん中の3号くらいでいいかなと思います。
まとめ
宝石を使ったジュエリーを作りたい!
接着剤とかじゃなく、ちゃんとした留め方したい、という方には必須の工具。
3号の赤タガネと18㎜のおたふくあればOKです。
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