暑い夏にビッグモーターが熱い!
ゴルフボールを使うと自然なキズになるというのはプロの技ですね。

ちなみにシルバーアクセサリーの修理で、傷をなるべく残してほしい、
という要望がたまにあります。
修理後にピカピカになると新品みたいで嫌という事ですね。
どうしても修理箇所は使用キズが取れてしまうのですが、
仕上げた後、ネジとリングを一緒に袋に入れて軽く振ると、
すごく自然な使用感が出せます。ネジの大きさで傷の深さも調整可能。
これもプロの技。
ゴルフボールと一緒です(違う)


という事で今日は彫金工具のお話し、タガネ編です。

タガネとはこんなものです。

いわゆる赤タガネ、青タガネ。
タガネは金属を叩いたり、彫ったりするのに使います。
主に宝石を留める時に使う事が多いでしょうか。

彫金におけるタガネの必要性

上でも書きましたが、主に石留用です。
宝石を留めるための”爪”を倒すための道具ですね。


例えばこんなペンダント。
5か所の金属を宝石側(中央側)に倒しこんで宝石を固定しています。
この金属を倒しこむのにタガネを使います。
ちなみにヤットコを使ってもできますが、
かなりテクニックが要ります。
昔の職人さんはヤットコを好んで使うイメージ。
僕も使っていたことはありますが、中々に難しいのでタガネを使うのが無難です。

タガネの種類

タガネは主に2種類の用途に分けられます。
地金を「彫る用」と「叩く用」です。

先ほどの石留は叩く用になりますね。
宝石を留めるためなら叩く用だけで良いです。
彫る用はハワイアンジュエリーみたいな模様彫りをするときに使います。

おたふくも必要

タガネを叩くために「おたふく槌」というハンマーも必要になります。
タガネとセットという感じですね。

ピンぼけ。
頭の大きさ違いで3つ持っていますが、もちろんひとつで大丈夫。
宝石を留める(金属を叩く)用途なら、
18㎜サイズくらいがいいでしょう。
たぶん2000円くらいかな。


タガネの使い方

こんな感じでおたふくを使ってコンコン叩いていきます。
先日紹介したダルマを使ってリングを固定しています。
ダルマを持っていなければ、何でもリングが固定できればOK。
バイスとかでうまく固定しても良いですね。

写真は宝石がセットされていませんが、
実際には宝石がセットされていて、周りの金属(写真でいうと爪)を倒していきます。


プロが使っているタガネはこれだ!

あくまで豊橋の一プロが使っているタガネです。

初めにも出てきました赤タガネ、青タガネ。
これは金属の硬さが違います。青い方が硬い。

黒タガネ。
青よりさらに硬い。

黄タガネ。
黒よりさらに硬い。
昔、とにかく硬いタガネが欲しくて、工具屋さんで
「一番硬いタガネください」と言って、裏から出てきたのがこれ。

僕のメインタガネになっています。

叩く用の全タガネ。
20本くらい?
先端の形や大きさがちょっとづつ違う感じです。
でも使っている9割はさっきの黄タガネですね。

タガネケース。
今度のピンボケはわざとです。

下にある赤黄青のタガネは「彫る用」のタガネ。
彫りを趣味でやる方は中々マニアックだとは思いますが、
これも機会がありましたらご紹介しましょう。


どこで買えばいいのか問題
どれを買えばいいのか問題

ホームセンターとかでは売ってないと思いますので、
彫金工具屋さんになると思います。
ネットで普通に買えますし、メーカーの違い、みたいなこともないので失敗も無いと思います。
1本200円くらいかな。

買うのは正直なんでもいいと思うんです。

硬さの違いも使い続けてきたら気になるけど、初めはこれが使いやすい、みたいなのも特別ない。
確か赤が一番安いので、赤でいいと思います。青色が好きな方は青で。
サイズは叩くものによって合わせるのが一番いいのですが、とりあえず真ん中の3号くらいでいいかなと思います。

まとめ

宝石を使ったジュエリーを作りたい!
接着剤とかじゃなく、ちゃんとした留め方したい、という方には必須の工具。
3号の赤タガネと18㎜のおたふくあればOKです。


ジュエリークルールは愛知県豊橋市にあります、手づくりジュエリーのお店です。


店内工房で加工される、

オーダー制作修理リング制作体験などなど、

ご婚約、ご結婚指輪などのウェディングのご相談もお気軽にどうぞ。


過去の制作事例は「ギャラリー」をご覧ください。

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