夏の暑さもだいぶ和らいできました。
今年の夏は暑さと雨の繰り返しでしたね。
熱帯地域のような気候。
おかげでクルールのオリーブにはキノコが生える始末。
発見したスタッフIが興奮して、仕事中の僕を呼ぶ事態に。
スタッフI「オーナー、食べごろですよ」
食べさすな。
という事で今日は彫金工具のお話、ノギス編です。
工業系男子には馴染みがあるでしょう、ノギス。
しかし工具の中でもここまでピンキリのものは少ないかもしれません。
アマゾンで”ノギス”で検索。
810~13,513円。
これは迷う。
どんなノギスがあるのか?必要なのか?
基本はM型ノギスというもの。
よく見かけるこれがM型ノギスです。
他にも変わった形のノギスもありますが、彫金ならこれでOK
種類は大きく分けてふたつ。
通常のタイプ(上)とデジタルタイプ(下二つ)
まずこれで迷うと思います。
ではこれを徹底解説。
デジタルノギスの方が良いのか問題
ではデジタルノギスのメリット、デメリットから。
*メリット
数値を読むのにストレスがない
(高いものは)精度が良い
*デメリット
(安いものは)精度が悪い
壊れる可能性がある
こんなとこでしょうか。
一番のメリットは画像の通り、数値がぱっと見でわかる事。
このメリットは非常に大きいです。このストレス社会においてノンストレス。
デメリットの壊れる可能性については、何とも言えないですが、経験上、結構壊れないです。
というか壊れて使えなくなったことが今までありません(でも安いのもあんまり使ってないので何とも言えない)
高いミツトヨのノギスはもう20年使っています。
こちらは普通のノギス。
下の副尺を見ながらサイズを確認します。
0.1㎜単位なら結構正確に測れます。それ以下はちょっと誤差も出るかも。
じゃあどっちがいいのか。
結論を言えば、デジタルおすすめです。
後はご予算の問題。数値の精度にどこまでお金を出せるか問題。
数値の精度をどう考えるか問題
そして一番気になるのが精度です。
ノギスは数値を測るための物なので、この精度が大事。
下の二つのデジタルノギスはおそらくピンとキリです。
上のやつ
ノギスと言えばミツトヨ。世界のミツトヨ。
写真はサムローラー(銀の丸いやつ)が着いたタイプですが、
これはどっちでもOK。あったら便利だけど、なくても特に支障なし。
このミツトヨのノギスは誤差+-0.01㎜です。
これ以上ない。素晴らしい精度。
下のやつ
ノーブランド品。
僕が買った時は1000円くらいした気がしますが…。
安い。めちゃ安。めちゃ安のさいとう。
ノーブラの誤差は+-0.1㎜。
この誤差0.1㎜をどう見るかですね。
ただ実験してみると…
世界のミツトヨでノーブラの精度を計測。
切り捨てで見れば合ってる。
まぁ、0.1㎜の誤差ですから許容範囲内。
大体こういうのは0.1と言いつつ、0.2~0.3くらいズレてたりするのかな
と思ってましたが、意外と大丈夫。
なので、0.1㎜以下の数値を知りたいなら、ミツトヨ。
そうでないならノーブラ。
シンワとかのノギスは誤差0.03㎜だったと思うので、間を取ってそれもよし。
彫金をするにあたりどの程度の精度が必要になるのか
結局こういう話になります。
実際趣味でやる分には、0.1㎜以下が必要ということはあまりないと思います。
例えば、指輪の左右の厚みが0.1㎜ズレてる。
高いノギスを使ってちゃんと測りながら作ればそんなことは起きません。
が、見た目でそのズレが判ったら、プロレベルの視力でしょう。
そこまでの精度も出したい、なら良いですが、0.1㎜以内のズレに収めれば十分綺麗な指輪だと思います。
例えば宝石の石座を作るのに、0.1㎜以下の精度で宝石の大きさに合わせる。
正面から見て石座が全く見えない、かつ宝石にピッタリ。
やります。プロならやるべきです。
ただ、ちょっとズレがあって地金がのぞいたところで、それも見た目の品質にそこまで影響はありません。
結論。
安いノギス、結構いいよ。
コスパで言ったら、めちゃくちゃいい。
ただプロはミツトヨ買え。借金して買え。
パフォーマンスの方に全振りする工具です。
ちなみにサイズは100㎜、150㎜~とありますが、
100㎜でいいと思います。
100㎜以上のものを測る場面はほとんどないですし、
手におさまりやすくて使いやすいです。
ノーブラは100㎜とか無いのかな?
まとめ
趣味でやってる人もまずは1000円のデジタルノギス買ってみて。
世界が変わるから。
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