寒い。
急に寒くなり過ぎじゃないですかね?
と思って調べたら19度。
いうほど低くないですね。
でも末端冷え性の僕の手足はもうやばい感じ。
やっぱり慣れですか、春の19度は暖かそうだし。
という事で今日は指輪のサイズ直しのお話。
「指輪が抜けなくなってしまった」というお問い合わせがあり、
ご夫婦でご来店いただきました。
当店でも色々と見させていただきましたが、
やはり抜けそうもありません。
こういう場合は指に着けたまま指輪をカットすることになります。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P1850907.jpg)
こんなリングカッターという工具です。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P1850903.jpg)
こんな感じで指に着けたままでも
安全にリングをカットできます。
その場ですぐにカットできますので、
指が締められている、みたいな緊急の場合でもいきなりご来店ください。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7090001.jpg)
そしてカットしたリングがこちら。
奥さまは切らずとも外すことができました。
ちなみに奥さまのリング(右)が3号アップ
ご主人さまのリング(左)は6号アップ!になりました。
直し幅が大きいですが、結婚指輪になりますと10年20年着けている、
という事も多いので、これくらいのお直しも珍しくないですね。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7090002.jpg)
表面にゴールドのデザインが所々に入っています。
プラチナ部分にも薄くラインが入っていますね。
更に内側は全てゴールドになっています。
サイズ直しの難易度的にはMAXに近いくらい難しめです。
今日はこちらを直していきたいと思います。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7090003-1.jpg)
奥さまのリングも一か所をカットします。
そしてここに金属を挟み込んで溶接になります。
ただ今回は裏と表で金属が違うので、
2層になった金属を作る必要がありますね。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7090004.jpg)
プラチナとゴールドの薄い板。
もちろんリングの厚みに合わせて作っています。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7090005.jpg)
これを溶接して丸くアールを付けています。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7090007.jpg)
それぞれの直し幅にあわせて材料をカットします。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7090008.jpg)
これを溶接します。
1行で終わりましたが、この溶接が難しい。
金属の境目をきっちりリングの中心に持ってくるとか
熱膨張率の違いで、溶接中にリングが曲がるとか
ロウ材は何を使えばいいのかとか、
もうとにかくトラップがたくさんある。
僕も加工方法を確立させるのに、かなりの本数がかかりました。
後はキレイに磨いてやれば完成です。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7100001.jpg)
プラチナ部分の模様もばっちりです。
![](https://jewelry-couleur.com/wp-content/uploads/2023/10/P7100003.jpg)
内側もちゃんとゴールド。
この度はご依頼ありがとうございました。
すっきり着けられるようになった事を、大変喜んでくださいました。
キズ取りのクリーニングだけでも承っております。
また何かございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
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