寒い。
急に寒くなり過ぎじゃないですかね?
と思って調べたら19度。
いうほど低くないですね。
でも末端冷え性の僕の手足はもうやばい感じ。
やっぱり慣れですか、春の19度は暖かそうだし。

という事で今日は指輪のサイズ直しのお話。

「指輪が抜けなくなってしまった」というお問い合わせがあり、
ご夫婦でご来店いただきました。

当店でも色々と見させていただきましたが、
やはり抜けそうもありません。

こういう場合は指に着けたまま指輪をカットすることになります。

こんなリングカッターという工具です。

こんな感じで指に着けたままでも
安全にリングをカットできます。

その場ですぐにカットできますので、
指が締められている、みたいな緊急の場合でもいきなりご来店ください。

そしてカットしたリングがこちら。
奥さまは切らずとも外すことができました。


ちなみに奥さまのリング(右)が3号アップ
ご主人さまのリング(左)は6号アップ!になりました。

直し幅が大きいですが、結婚指輪になりますと10年20年着けている、
という事も多いので、これくらいのお直しも珍しくないですね。

表面にゴールドのデザインが所々に入っています。
プラチナ部分にも薄くラインが入っていますね。
更に内側は全てゴールドになっています。
サイズ直しの難易度的にはMAXに近いくらい難しめです。

今日はこちらを直していきたいと思います。

奥さまのリングも一か所をカットします。
そしてここに金属を挟み込んで溶接になります。

ただ今回は裏と表で金属が違うので、
2層になった金属を作る必要がありますね。

プラチナとゴールドの薄い板。
もちろんリングの厚みに合わせて作っています。

これを溶接して丸くアールを付けています。

それぞれの直し幅にあわせて材料をカットします。

これを溶接します。

1行で終わりましたが、この溶接が難しい。

金属の境目をきっちりリングの中心に持ってくるとか
熱膨張率の違いで、溶接中にリングが曲がるとか
ロウ材は何を使えばいいのかとか、
もうとにかくトラップがたくさんある。
僕も加工方法を確立させるのに、かなりの本数がかかりました。
後はキレイに磨いてやれば完成です。

プラチナ部分の模様もばっちりです。

内側もちゃんとゴールド。

この度はご依頼ありがとうございました。
すっきり着けられるようになった事を、大変喜んでくださいました。
キズ取りのクリーニングだけでも承っております。

また何かございましたらお気軽にご連絡くださいませ。

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