きた、今年はきたで。
日本のBLUE CREWが2位の予感。
アメリカでの筒香の空気感がちょっと悲しいところ。
ということで今日は修理のご紹介。
こんな感じのリングをサイズ直ししたいというご依頼。
お母さまからのご依頼は今までにありましたが、その娘さまからのご依頼です。
どうもありがとうございます。
しかし、だがしかし。
これが中々の加工内容。
通常サイズ直し(ダウン)の場合には1か所を切り落として、再度溶接します。
今回は3号ダウンなので、約3㎜分の金属を切り落して、再度繋げます。
高難易度ポイント①
トップについているのはどうも樹脂のようです(この指輪を販売しているブランドの公式サイトで確認)
樹脂?樹脂って熱に弱いよね。下手すれば熱湯(80℃くらい)でも変形や変色してしまうかもです。トップの部分は保護するのですが、溶接する後ろの部分は瞬間的でも800℃近くまで上昇させます。
高難易度ポイント②
トップの部分はまったく曲げる(力を加える)ことも出来ません。
何ならサイドも分厚いので曲げるには一苦労しそうです。
3ミリの幅寄せが本当に上手く出来るのか?
樹脂が割れたりしないよね・・・。
・・・というようなことが、リングを見た瞬間に脳内によぎります。
まずはカット。糸鋸を使って、リングの中心3㎜分を正確に切り落とします。
いきなり寄っていますが・・・。
トップに力を加えないように、もちろん断面はぴったりと合うように、やっとこで何とか曲げていきました。
いきなりくっついていますが・・・。
具体的なロウ付け方法は企業秘密で(*´ω`)
(レーザーではないですよ)
トップの部分を保護しながら、慎重にロウ付けしています。
それでも寿命が少しだけ縮んだでしょうか。
あとはきれいに仕上げていけば・・・、
完成です!
トップの部分が曲げられないため、真円も少し出ていませんが、これなら良いでしょう。(お客さまには事前にお話し済み)
ロウ付け跡は完璧に隠せませんでしたね。
これは融点の低いロウ材を使ったため、若干リングの色との違いがでています。
高いロウ材はどうしても溶かしきれなかった(樹脂部分の安全を優先しました)ので仕方なし。
どうもありがとうございました。
これで気持ち良く着けることができれば幸いです。
修理についての詳しい内容、金額などはこちらをどうぞ。
~2019.5までのブログ記事はこちらからどうぞ。
I have a ring and I want to make it bigger it is small to my finger
If it’s precious metal, I think it can be repaired without any problem.
If you are able to come to our store, please come and have your item repaired.