うっかり6月も末日。
梅雨のはずですが、雨があまり降らないですね。
かと思うと、いきなりどしゃ降り的な。豊橋は今日も雨(スコール)。

という事で今日はオーダーの婚約指輪のお話。

クルールの婚約・結婚指輪は、オーダーでの制作、お客様自身で制作していただくコースなど、手づくりジュエリーをコンセプトに展開しています。

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本日はご婚約指輪の制作です。

センターにストーンがあり、その周りに小さなダイア。
さらに腕の部分にもダイアが留まっています。

こんな感じのリングを作って欲しいとのご依頼。

色々とお店を見に行かれて、試着もし、ご希望のデザインを固めた上でご来店。
細かな部分(腕の太さとかダイアの大きさとか)を最後に調整、お打ち合わせをしてデザイン決定しました。

オーダーではこんなご注文の仕方もありですね。

こちらのリングの制作手順を見ていきましょう!

まずは材料をご用意。
*各種サイズのダイアモンド。こちらのサイズはお好みです。
*プラチナの地金、10gほどあれば良いと思います。

スマッホで撮ったので縦長画像です。

まずはプラチナの角線、1.5mm角くらいですかね。
こちらを丸めて中央の石座を作ります。

リングのサイズに合わせて、地金を丸くします。
指先側のトップの部分でとも付けしていますね。
不要にロウを使う必要はありません。
(→とも付けについてはこちら

ヤスリを使って手のひら側を削り込んで、少し薄くしています。
TOP(指先側)に向かって美しく厚くなっていますね。

サイドは1.9~2.0㎜程、後ろは1.6mm程です。

続いて薄い板線をご用意ください。
1.5×0.7mmくらいでしょうか。
これを・・・

こう!

こう!

こう!
ちょっといびつでも大丈夫。小さいしね。
削って合わせるだけの余分がとってあります。

さっきのパーツに合わせてリングをカット。
断面はパーツに合わせて丸く削っておきます。

さらに小さい方のパーツを、リングサイズの内径に合わせてアールを付けておきます。

ロウ付け。
ロウ材は最も高いHAロウが良いですね。

中央のダイア、その周りの小さなダイア、
をつけた時のちょうど端っこ、よりちょっと進んだ所まで腕を削ります。
(目測あり、ケガキありのちょっと難しめの作業ですね。)

続いてこんなパーツを2つ。
腕よりも少しだけ(0.2mm程)太いとベター。

2つのカタチ、アールはもちろん同じように。

こんな感じにロウ付け。

ここもHAロウを使用しましょう。
うまくすり合わせをして、ふたつの角度を合わせるのが大事ですね。

全体の高さを合わせてから、初めに作った石座を乗せてロウ付け。

正面から見た時の中央、側面から見た時の平行、腕側から見た時の垂直などに注意。

中央ダイアの爪をロウ付け。
ロウ材はPL1~PL2あたりでしょう。

さらにメレダイアの穴を空けておきます。

メレダイア側面をU字に削り込んでいます。
使用工具は丸やすりやリューターなど。
正面から見た時に余分な地金が見えず、美しく仕上がります。

リング全体を磨きます。美しい。
先程のU字工事の部分にタガネを使って、装飾も入れています。
さらにここで内側に打刻も済ませておきます。

ヒートフォームとダルマを使ってリングを固定。
まず腕の部分からダイアを留めていきます。

腕のダイアを全て留めたら、中央です。
ダイアは全てのテーブルが同じ角度だと良いですね。

取り巻き部分のダイアを留めます。
中石ダイアの爪も利用して留めていますが、
爪の強度を弱くしてしまわないように注意します。

そして・・・

完成です。

どうもありがとうございました。

ちょっと外出しにくい状況ですが、
美しいリングですので、どんどん身に着けていただきたいです。

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